Lolita23q

少女-ロリヰタ-23区完全復活
パーソナルインタビュー:Vo.颯

――先日の一日復活ライブ、お疲れさまでした。
颯:お疲れ様です。

――あの日は、凄い熱気の中で、久しぶりのステージだったんですよね。
颯:そうだね。ステージに立ったのは5年ぶりだったかな。

――レミングの時の最後のステージから立ってない。っていう感じでしょうか。
颯:レミングが終わった後にギター隊と1回だけステージに立ったけど、それ以来だね。

――メンバーの中で一番ブランクがあったと思うのですが感想はどうでしたか?
颯:特にブランクは感じなかった。7年ぶりのギャップを感じた部分はあったけど、やっぱり「最高」の一言です。

――僕も撮影しながらライブを見ていたのですが、当時と変わらない勢いを感じました。どう感じましたか?
颯:メンバーにも話したんだけど、実は熱量的にはちょっと物足りなさを感じたんだよね。ロリヰタとしては7年ぶりのライブだったんだけど、当時より大人しい印象を受けたかな。

――久しぶりに、ステージに立った颯さんならではの感覚かもしれませんね。
颯:そうかもしれないね。
ロリヰタのLIVEに慣れてるっていうよりは、新しいファンの人達が多い印象を受けたかな。

――ファンの方の中でも、颯さんが歌っていた頃は、色々な理由で東京に行けなかったお客さんが多く来場されたのかもしれませんね。
颯:思ったよりそういう印象を受けたかな。そういう意味では凄い嬉しかったし、新鮮さを感じたね。

――一日復活を終えて、2017.1.15のZeppのLIVEの発表という、ファンの人たちにとっては待ち望んでいたであろう衝撃の発表がありましたよね。
颯:実は、ファンの皆の反応が凄く気になって袖で見てたんだよね。完全復活を発表した時に悲鳴のような歓声で、素直に嬉しかった。

――サポートギターが入っていて、龍兎君は二階で見守ってくれているっていう状態ですよね。
僕的には颯さんに久しぶりにお会いできて、LIVEも見させてもらってという感じなのですが、少しストーリーをさかのぼってみようと思います。AXはいつでしたっけ?
颯:7年前なので、2009年ですね。

<脱退の一番の理由は>

――バンドに勢いがあった時に脱退っていうのは、ファンにとっても衝撃だったと思うのですが、当時を振り返ってもいいですか?
颯:うん、大丈夫。

――正直、活動してて結果もついてくるし楽しい時期なのに、自分の信念と違うから『脱退』という道を選んだと思うのですが、良ければその時の心境を聞かせてもらってもいいですか?
颯:こう見えてもネガティブな部分が結構あったりして、一番の理由は【ロリヰタのボーカルとして、歌うことが見えなくなった】ことに尽きるかな。

――ロリヰタのボーカルとして、表現者として迷路に迷ってしまった感じですか?
颯:ロリヰタって時期によって表現してきたものが違うバンドだと思うんだ。歌詞も自分だけが付けてたわけではないし。ちょうど事務所が変わったあたりから、自分が表現したいものをメインで作っていく中で、今までのロリヰタとのギャップや、メンバーとの価値観の狭間で、今後もロリヰタを続けていくことに疑問をもつようになってしまった。

――それは今までロリヰタが作っていった世界観と、そこから颯さんの言葉に段々移行していく過渡期の摩擦みたいなものがあったっていう認識でいいですか?
颯:そうだね。例えるとバンドって大きな船で目的地に向かって進んで行くものだと思うんだよね。それが、個々の葛藤だったり摩擦だったりで、目的地が霞んで見えなくなっちゃった感じ。

――きっと自分の中でもイメージが見えてるからこそ、メンバーが同じ方向を向けなかった時が苦しく感じてしまったんですね。
颯:そうだね。苦しくもあったし、歌うこと、表現することに疑問を持ってしまった。

――その疑問を持ったまま、ロリヰタのボーカルとしてステージに立つことは違うと思ったと。
颯:そうだね。疑問や葛藤を持った期間も長くなっていって、このまま活動し続けても、聞き手の心に響かないっていう気持ちが遂に確信に変わってしまった。

――それを、メンバーに話した時の心境ってどうでしたか?
颯:やっぱりなかなか言い出せなくて・・・
長年連れ添ったパートナーに別れを切り出す感じかな(笑)

――言い出しづらいですよね。
颯:これは笑い話として聞いてもらいたいんだけど、辞めるって話を切り出した時、メンバーは誰も引き止めてくれなかった!(笑)

――信念をもって活動してきたバンドだからこそ、颯さんの出した結論はそれだけの重みもあるし、引き止められなかったということでしょうね。
颯:ただ、当時のことを思い出すとユ≠キだけは、最後の最後まで「ロリヰタ続けていこうよ」って、ずっと言ってくれてたんだよね。

――素敵な話ですね。
颯:まあ、その時はもう自分の中で決めてしまっていたから。脱退という形を選んでしまったんだけど。

――今、その時の決断を振り返ってどう思いますか?
颯:メンバー全員が真剣にやっていたからこそ間違った決断ではなかったと。今でもそう思っている。

――レミングでの活動の期間はどれくらいだったんでしょうか?
颯:短かったですね。2年弱ぐらいだけど、その時やりたかった事もちゃんと実現出来たし、その経験があったからこそ、またこうしてロリヰタとして5人揃って集まれたと思ってる。

<もう一度【歌いたい】>

――その後、音楽活動を休止したわけですが、今年の9月17日にステージに戻ってきたんですね。
颯:そうですね。

――ファンの方々からしたら『数年ぶりに姿を表してくれた!』っていう気持ちのLIVEだったと思うのですが、当時の決断があった上で【なぜこのタイミングで颯さんが戻ってきてくれたのか】そして、一日限定では無く、ロリヰタ完全復活に至ったのか。どのような心境の変化があったのでしょうか?
颯:行方不明状態だったと思うんだけど(笑)休んでた間は色々なことをしてたな。
とにかく色々な経験をしたかったから、海外に行ったり、日本各地を廻ったりしたよ。

――旅に出て今まで触れてこなかった物に触れたり様々な経験をしたということですね。
颯:うん。学生の時に働いていた場所に出戻ったり、古くからの知り合いに頼まれて夜の仕事を手伝ったりもした。

――バンドやりながらだと難しそうな経験ですね。
颯:とにかく、色々な経験をしてみたかったのが一番の理由だね。海外に行って、その土地に住む人の習慣や人柄が様々で、色々な生き方があるんだなと、しみじみ感じた。

――国内でもそうですが、海外だと常識だと思っている事がそもそも違っていたり。という事がありますよね。
颯:そうなんだよね。海外の人達って本当にぶっ飛んでる(笑)。様々な経験をしていく中で、自分自身を見つめなおした時に【一度きりの人生、自分のやりたい事を納得いくまでやりきろう】って素直に思った。それが何なのかって考えた時に【歌いたい】と強く思ったんだ。

――やっぱりそこは、もう一度【歌いたい】なのですね。
颯:自分の居場所はステージの上なんだって強く思ったね。

――また歌いたいと思ったきっかけは?
颯:各地の色々な場所で音楽に触れる機会があって、路上で歌ってる人やライブハウスで歌っている人達をたくさん見たことかな。ロリヰタで歌ってた時のことも自然と思い出したりしてたんだよな。

――なるほど。その後どのようにしてロリヰタ再結成に至ったのですか?
颯:ある日いきなりユ≠キから電話がかかってきたの。リョヲ丞と3人で久しぶりに会わない?って声をかけられたっていうのがきっかけだね。活動時、個人的に食事に行ったりした記憶がほとんどなかったから正直驚いたね。

――それはいつ頃ですか?
颯:ちょうど1年前ぐらい。

――どんな話があると思いましたか?
颯:「バンド関係の誘いがあるのかな。」と心のどこかでは思ったけど、本当にあるのか無いのかは定かでは無かったかな。

――久しぶりに会ったユ≠キくんとリョヲ丞くんはどんな風に見えましたか?
颯:ビックリするぐらい変わってなかった(笑)

――おお!実はさっきユ≠キくんに同じことを聞いたら、同じ事を話していました(笑)。リョヲ丞くんにも質問したら、いい意味で変わってないって。『発言内容も当時から彼は自分の選ぶ道っていうのがはっきりしていた。一貫してブレてない。』っておっしゃってました。そういう所が、他の人にはない颯さんらしさだと思うって。ある意味、音楽活動を再開するに当たって、新しくバンドを組むって選択肢もあるわけじゃないですか。その中で【脱退したボーカルともう一度組む】って…
颯:聞いたことないよね(笑)本当お騒がせバンドだと思うよ。

――実際に何をお話されたんでしょうか?
颯:実際に会って『ロリヰタもう一度やらない?』っていう話されて。やっぱり!って気持ちと、ロリヰタ復活?!って部分には正直ビックリしたよ。脱退した立場だったし、そんなこと有り得るの?っていうね。(笑)

――その時は、颯さんはなんて答えたのでしょうか?
颯:事が事なので、その場で返事はしなかった。正直、考える時間は必要だった。その中で、今自分がやりたい事を考えた時に【ロリヰタじゃないと表現できない】って感じた。自分の在るべき場所は「ロリヰタ」なんだって確信して、「あの日の夢の続きを見るのも悪くないな。」って強く思ったんだよね。

――凄く、素敵な理由だと思います。BANさんと龍兎さんにはその後会ったんでしょうか。久々に全員で再会したのはいつですか?
颯:その後も実は…色々な問題が起こったんだよね(笑)。だからメンバー全員で再会したのはその話が出てから、半年経った頃だったかな。

――公式に発表したのは4月23日でしたよね?その少し前ぐらいですか?
颯:龍兎に関しては【歌いたい】と決意してから、個人的に軽く会ったりはしてたけど、全員揃って集まったのは、発表した後だね。龍兎はもう一つのバンドのほうも忙しかったから。

――発表後までメンバー全員では集合出来ていなかったんですね!
颯:実は発表の時はまだ継続してやっていく事は、決まっていない状態だった。事務所等の兼ね合いだったり…まあそれ以外にも色々問題があってね(笑)

――色々な壁を乗り越えて、完全復活に至ったんですね。
颯:そうなりますね。

――今は制作期間になるんでしょうか?デモ作りが進んでるっていうのは、お聞きしているのですが。完全復活に向けて歌詞はもう完成しているんでしょうか?
颯:その時のリアルな感情を書いていきたいから、歌詞は基本的に書き溜めているっていう事はしないんだよね。現代社会への不平不満だったり、格差だったり、人間誰もが持つ「リアルな感情」を伝えていきたいって思っている。

――現代社会の闇だったり颯さん自身のその時々のリアルな感情を表現していきたいってことですね。
颯:皆そういう感情って口に出さずに押し殺して生きてるって思うんだ。そういうリアルを自由に歌っていきたい。

――ライブにも、これからは新曲もどんどん入ってくるってことですよね。
颯:新曲は今後たくさんやっていきたい。【だからロリヰタは戻ってきたんだ】って納得させる絵を見せていきたいし、この5人で表現していきたいね。

<ニーズに合わせるっていう気持ちはない>

――ニーズに合わせてるバンドも結構いるような感じがしますが、その辺はどう思いますか?
颯:ロリヰタはロリヰタでしかないし、結局何がしたいのかが大事でしょ?ニーズに合わせるっていう気持ちはないね。好みなんて10人10色で100人いたら100人の好きな形がある訳だから。

――ファンに合わせてくれるバンドより、自分たちの道を極めているバンドの方が求められていると思います。それだけ熱くさせてくれる言葉、音楽を待っているのかもしれませんね。
颯:そういう存在で在りたいと思ってる。

――それによってロリヰタらしい唯一無二の立ち位置が確立されるような気がします。
颯:「本物しか残らない」に尽きるのかな。
ロリヰタなら最大限の良さを引き出せるんじゃないかと思ってる。だから集結した。

<最後に>

颯:2017年Zepp Tokyoを区切りにロリヰタはこのシーンを掻き回して行くつもりだから、君達もロリヰタと心中する覚悟で付いてきなさい。
――夢の続きですね。楽しみにしています!

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